BOND 7 by Selima × GLOBE SPECS

――たった2日間、東京に出現したBOND 7――

前号のV MAGAZINE JAPANでセリマ・サラウンさんと彼女のストアを巻頭で特集したのは記憶に新しい。アイウェアブランド“SELIMA OPTIQUE”のヘッドクォーターであり、彼女の目利きで集めたアイテムを目の肥えた顧客に提案する場所であり、そしてさまざまなアーティストとのコラボレーションが生まれるプラットフォーム。 “BOND 7 by Selima”は眼鏡店という枠組みを飛び越えて、常に新しい「特別な何か」を発信し続けている(詳細な記事は2018フリーペーパーのページからダウンロードできます)。この魅力的な彼女の城が、去る6月9日と10日の2日間限定で、渋谷・代官山のグローブスペックスに出現した。



――セリマとグローブスペックスが温めた20年来の“BOND=絆”――

渋谷店、代官山店ともに世界中で最も優れた眼鏡店を選ぶBestore Awardを受賞したグローブスペックス。それだけにセリマさんとのコラボレーションは話題性も高い。しかしそれだけでは語り尽くせない深い結びつきが両者の間にはあった。グローブスペックスがオープンした1998年は、日本ではまだビッグブランドやライセンスブランドが闊歩する時代。そんな中で代表の岡田哲哉さんは、日本では知られていなかった海外のインディペンデントブランドをセレクトする、新しいスタイルのショップを発信。孤高奮闘する同店をオープン当初から盛り上げたのが、セリマさんのトランクショーだった。当時は顧客にデザイナーが直接アイウェアを見立てるトランクショーというスタイルも新鮮だったが、以来20年もの間、彼らの交友関係は続いている。この深い絆=ボンドが、今回のイベントを実現に導いた。


――セリマを訪ねて、グローブスペックスへ――

グローブスペックスの創立20周年と、セリマさんのトランクショーの20周年。その両者を記念した今回のトランクショーは6月9日に渋谷店、翌10日に代官山店で開催されたが、なんと両店舗内に各1日だけN.Y.のBOND 7をそっくり再現したのである。セリマオプティークのフレーム&サングラスコレクションに加え、彼女が収集したヴィンテージのフレームやアクセサリー、彼女の目利きで取り扱うエクスクルーシヴでちょっぴりポップなアパレルなど、本来はBOND 7でしか手に入れることのできないアイテムも海を渡ってやってきた。他にはないスペシャルなアイテム――セリマさんのセンスを求めて、全米からカスタマーがBOND 7へ彼女を訪ねる人が多いが、日本でもそれは同様。渋谷店・代官山店でそれぞれ1日ずつの開催にもかかわらず、彼女を支持する多くの人が一目セリマに会おうと両店を訪れた。

会場は堅苦しい商談、ではなく1日中パーティースタイルで開催された。セリマさんの友達で、マーカーでアイウェアを掛けた人物のイラストを描くアーティストのカレン・ゴインズさんも来日し、終始リラックスしたムード。あっという間に楽しい2日間は幕を閉じた。残念ながら今回のチャンスを逃したファンもいつかは聖地、BOND 7にセリマさんを訪ねてみてはいかがだろうか。きっと心豊かになれる時間を過ごすことができるだろう。






Writing:H.Jitsukawa
Photo:M.Nakajima

This entry was posted in News. Bookmark the permalink.